2021/07/04【三山春秋】今更ながら赤城山の裾野は本当に長い…
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 ▼今更ながら赤城山の裾野は本当に長い。先日、わたらせ渓谷鉄道水沼駅(桐生市)から最高峰の黒檜山(1828メートル)を経て、JR上越線津久田駅(渋川市)近くに下山した。東から西へ33キロ。毎日見上げる姿よりさらに深く、大きいと体感した

 ▼南麓ばかりでなく最近は登山や釣り、ランニングと毎週違う方面から山に入る。すると絶景の登山道があったり、渓流魚が泳ぐ川や植生の異なる森があったりで飽きることがない。これも長くなだらかに広がる裾野の恵みだろう

 ▼日本一裾野が長いのは今月2年ぶりに山開きした富士山で赤城は2番目。二つの山はほかにも似ているところがある。ともに一つの火口を中心にできた成層火山で太古は赤城も富士のように円すい形だったらしい

 ▼標高1位は周知の通りだが、日本百名山で78番目の赤城も大噴火前は2500メートルほどあったと推測されている。赤城を愛する県民のライバル心か、尾ひれがついて「富士山より高かった」との説が言われたことも

 ▼南麓の魅力を発信する拠点として前橋市が国道17号上武道路沿いに計画する道の駅の名称が「まえばし赤城」に決まった。ただ、山は6市村にまたがり、それぞれに特有の自然がある。境界を越えて全方位のブランド力がほしい

 ▼長い裾野には未体験の楽しさがたくさんありそうでワクワクする。魅力なら富士山に負けていない、とつい張り合いたくなる。

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