2021/07/16【三山春秋】NHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」の…
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 ▼NHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」のロケ地となった安中市松井田町を訪ねた。広大な土地を使って渋沢栄一の故郷・血洗島村を再現したと知り、そのスケールに驚いた

 ▼撮影は5月で終わり、セットは解体されたが、画面に映り込む浅間や妙義の山々、「ひこばえの木」と呼ばれる大樹はそのままで、ドラマの世界が今も広がる。“安中の血洗島”はこれからも登場する見込みで、栄一の活躍と共に楽しみだ

 ▼見どころは多いが、物語を盛り上げるテーマ曲も注目されている。大河ドラマは2作目という佐藤直紀さんが作曲。NHK交響楽団が演奏し、正指揮者の尾高忠明(ただあき)さんがタクトを振った。忠明さんの父尚忠(ひさただ)は栄一の娘と富岡製糸場初代場長を務めた尾高惇忠(じゅんちゅう)の息子との間に生まれており、忠明さんは栄一と惇忠のひ孫に当たる

 ▼音楽一家に育ち、尚忠も指揮者として活躍し、作曲賞「尾高賞」に名を残す音楽家。兄も作曲家で、読み方こそ違うが曽祖父と同じ名の惇忠(あつただ)である

 ▼自身は国内外で客演を重ねる日本を代表するマエストロ。群馬交響楽団とも1977年の定期演奏会以来、30回ほど協演するなど関係が深い。きょう太田市民会館で開く東毛定演、あすの高崎芸術劇場での定演も指揮する

 ▼演奏曲はブルックナー「交響曲第5番(ノヴァーク版)」。ブルックナーは栄一と同時代を生きた作曲家。そんな背景も感じながら鑑賞したい。

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