2021/07/27【三山春秋】57年ぶりとなる自国開催の夏季五輪が…
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 ▼57年ぶりとなる自国開催の夏季五輪が始まり、テレビにくぎ付けの人が多いことだろう。各国代表選手の一挙手一投足に心動かされる一方、閑古鳥が鳴くような観客席が映るたびにやるせない気持ちになる

 ▼書き入れ時の夏休み期間に入ったが、競技会場のような観光地が出かねない状況だ。旅行大手の調査によると、宿泊を伴う国内旅行を予定している人は新型コロナ流行前の4割減という

 ▼「2年連続で厳しい夏になりそう」「夏休み全体だと5~6割の予約」。17日付本紙で県内温泉地の苦境を伝えている。県内施設での宿泊費を5千円補助する県事業「愛郷ぐんまプロジェクト」の再開を望む関係者が多いようだ

 ▼同プロジェクトの第2弾が3月26日に始まると最初の1週間で約2万1千人が利用するなど、県民のマイクロツーリズムを後押しした。だが新型コロナ感染拡大を受けて4月下旬、急きょ中止に。予算の約6割が残っているといい、県はお盆以降に再開時期を判断する方針を示している

 ▼感染急拡大地域との距離や医療提供体制などを総合的に判断する必要があるのだろう。でも茨城、新潟など新規陽性者が本県より多く推移している近県が同種の割引事業を始めたと聞くと釈然としない思いに駆られる

 ▼地域経済活性化と人流抑制のバランスをどう取るのか。賛否の分かれる難題であるだけに、言葉を尽くして説明に当たってほしい。

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