2021/09/12【三山春秋】マラソンは「五輪の華」と呼ばれ…
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 ▼マラソンは「五輪の華」と呼ばれ大会のフィナーレを飾る。東京でもたくさんのドラマを見たが、とりわけ引退表明して臨み6位入賞した大迫傑、パラリンピックで優勝した道下美里(視覚障害)両選手の激走と涙が心に残った

 ▼競技の起源が古代ギリシャの故事にあり、第1回五輪とともに誕生したことはよく知られる。42.195キロという半端な舞台設定にも秘話がありそうだが、実は場当たり的に決まった

 ▼1908年ロンドン大会はスタートをウインザー城、ゴールをスタジアムの王室席前に設けた。この時42キロ弱。ところがアレクサンドラ王妃が「スタートを城の子ども部屋から見られるように」と求め少しだけ延びた

 ▼それまではっきりした距離の定めはなかったが、王妃のちょっとしたわがままで決まった基準が24年パリ大会で正式採用された。経緯の割に今や公認コースには距離を測る方法や誤差・高低差にも厳密な条件がある

 ▼県内公認コースでは榛名湖マラソンが今月26日、ぐんまマラソンが11月3日に予定される。目標に据えるランナーもいるだろう。あとは新型コロナが落ち着くことを祈りつつ、本番に備えるしかない

 ▼ペルシャを破ったギリシャ軍の兵士が40キロを走り戦勝報告した紀元前490年9月12日にちなみ、きょうは「マラソンの日」。夏のドラマの余韻にひたりながら、大会開催を信じて近所を走ってみよう。

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