2021/09/15【三山春秋】夏のあいだ…
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 ▼夏のあいだ、実家で採れたキュウリとナスを食べ続けた。季節が入れ替わるのに合わせるように、畑の主役はサツマイモに代わった。こちらも連日、煮たり、大学芋にしたのを分けてもらっては、秋の味覚を楽しんでいる

 ▼先日、母が浮かない顔をしていた。聞けば畑が荒らされているという。被害に遭ったのは落花生。破れた殻が散らばり、小さな足跡がいくつもあるから、ハクビシンかタヌキの仕業ではないかと言う

 ▼言われてみれば最近、車のライトに照らされた近所の畑で、細長い体つきの動物を何度か見た。猫とは違うように見えたが、あれが“犯人”か。周りには田畑が多く、川もあるから野生動物がいても不思議ではない

 ▼ただ、楽しみにしている作物を荒らされたとなると気持ちは穏やかでない。県によると、昨年度の野生鳥獣による農作物の被害額は3億2789万円。前年度からやや減ったものの状況は深刻だ。シカ、イノシシ、クマの占める割合が高く、カモシカ、サル、ハクビシンと続く

 ▼こうした被害は農家の意欲をそぎ、耕作放棄地の増加につながりかねない。狩猟免許を持つ捕獲の担い手を増やしたり、畑への侵入を防ぐ柵を設けたり、被害を食い止める対策を急ぎたい

 ▼実家の別の畑ではもうじき柿と栗がなるはずだ。甘い果実やほくほくの栗ご飯を味わえなくなっては困る。こちらも早く手を打たなければ。

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