2021/09/20【三山春秋】赤城山を祭り、「赤城神社」と称する神社は…
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ▼赤城山を祭り、「赤城神社」と称する神社は関東を中心に300以上あるらしい。有名なのは前橋市にある赤城大沼湖畔の赤城神社、三夜沢赤城神社、二宮赤城神社だろう

 ▼東京・神楽坂の赤城神社は1300(正安2)年に、赤城山麓の豪族だった大胡氏が移住し、古里の鎮守の分霊を祭ったのが始まりとされる。神社の縁で、前橋市民と新宿区民の交流も続く

 ▼この赤城神社は2008年から3年がかりで改修され、木造、ガラス張りの現代的な社殿に生まれ変わった。設計したのは新国立競技場を手掛けた建築家の隈研吾さんだ

 ▼江戸中期の思想家、高山彦九郎を祭る太田市の高山神社は14年の放火事件で全焼した。再建を目指す地元有志が先日、新たな社殿の設計を隈さんに依頼した。誰一人として面識はなかったが、当たって砕けろとばかりに連絡を取ったところ快諾を得た

 ▼現地を訪れた隈さんは「関係者の熱意がすごかった」と驚いた様子。億単位の費用はこれから寄付を呼び掛けて調達する予定だが、準備が整うまで待つという

 ▼彦九郎は尊皇思想を説き、吉田松陰や高杉晋作ら幕末の志士に大きな影響を与えた。郷里を離れ、九州・久留米の地で自刃したこともあり、その功績は本県であまり知られていない。隈さんの粋な計らいで神社の縁が新たに結ばれようとしている。これをきっかけに、彦九郎の功績にも光を当てたい。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事