2021/09/28【三山春秋】高崎市の農産物直売所をのぞくと…
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 ▼高崎市の農産物直売所をのぞくと、梅干しの品数が急に増えたようだった。6月初めごろから1カ月ほどかけて収穫し、8月中ごろまでに天日干しを終えると取材したことがあったので「ことしできたばかりの新梅干しかしら」と思って市役所に聞いてみた

 ▼長く漬け込むほど珍重されることもあり、新物や初物を売りにすることはないらしい。「昨年以前に作ったものでしょう」との回答だった

 ▼不勉強を見透かされたような気恥ずかしさもあり、体臭改善に向けたウメの効用を確かめるための研究を市が始めたとの本紙記事(9月11日付)に話題を変えた。科学的な根拠を明らかにして新商品開発や販路拡大などウメの新たな可能性を引き出したいという

 ▼市の主力品種は「白加賀」。「南高梅」に比べて知名度は低いが、エキスなどが抽出しやすく、加工向けに青梅のまま出荷する農家も少なくない。こうした特長にも着目した取り組みで、担当者は「挑戦」とも位置付ける

 ▼東日本一の産地であるウメに限らず、担当者は農業が盛んなことを熱心にアピール。旧榛名町には自慢の農産物の頭文字を並べた「乳・椎・豚・梅・梨」の看板がかかる。旧群馬町にはブランド野菜の国府白菜がある。旧市内の観光農園も人気だ

 ▼この時期、注目は旧倉渕村のコメ。新米の販売が始まっている。実りの秋。高崎に限らず、県内の身近で豊かな食を楽しみたい。

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