2021/10/19【三山春秋】「当選したらショッピングモールを誘致します」…
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 ▼「当選したらショッピングモールを誘致します」「皆が遊べる公園を造ります」。前橋宮城小の体育館で3人の候補者が主張をぶつけあった。児童らに向かって「ぜひ私に投票をお願いします」と訴えた

 ▼今年7月に前橋市選挙管理委員会が行った模擬選挙の一幕だが、児童は真剣な表情で聞き入り、地域の未来を考えて一票を投じた

 ▼小学生からこうした主権者教育を行わねばならないほど、若者の政治離れが深刻化している。2019年の参院選群馬選挙区では60代の投票率約63%に対し、10代と20代はともに約30%と半分以下だった。「誰に投票しても変わらない」など諦めに似た声を耳にする

 ▼国会は税金などで集めた国の予算を決める場だ。高齢者から票を託された政治家は、高齢者の声を代弁して社会保障費を増やそうとするだろう。若者が投票しなければ負担が増えて、子育て支援や教育の充実、労働環境の向上を議論する政治家が少なくなるかもしれない

 ▼日本は少子高齢化が進み、20代の人口約1200万人に対し、70代は約1600万人。高齢者の票数は確かに多いが、多くは自身の老後生活だけでなく、子どもや孫世代の暮らし、未来の日本のことも考えてくれているはずだ

 ▼きょう衆院選が公示される。県内5選挙区には14人が出馬する見込みだ。各候補者が何を訴え、どんな未来を描いているのか。しっかり耳を傾けよう。

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