2021/10/23【三山春秋】週に何度か朝の通勤で上毛電鉄を…
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 ▼週に何度か朝の通勤で上毛電鉄を利用する。先週あたりまで暑さを避け日の当たらない北側の席に座ってきたが、背中への日差しが恋しくなって南側に移った。すると車窓から黄金色の稲田と赤城山が一枚の絵のように見えるタイミングがあり、楽しみになっている

 ▼ただスーパーには他県産の新米が出回っていて、いつ稲刈りするのか気になった。国の統計を調べてみると県内は全国一遅いと知って驚いた。毎年10月20日以降が最盛期で過去5年では23日が最も遅い

 ▼九州や四国の早場米産地は8月中に、そのほかも多くが9月中にピークを迎える。10月は一部で、お隣の栃木県と比べても1カ月差がある。理由は本県の二毛作だ

 ▼夏は雷に代表される高温多雨な気候がコメを、冬は日照時間の長さと空っ風が吹く乾燥した環境が良質な小麦を育む。全国では5月中旬~6月上旬の田植えが多いが、県内平野部では麦の収穫後となるため1カ月遅く、刈り取りもずれこむ

 ▼深まる秋に見られる赤城と稲田の風景は、上州の気候風土ならではと言えるだろう。今しばらく見ていたいが、刈り取りは間もなく。「来週には一気に風景が変わる」(JA前橋市)という

 ▼きょうは二十四節気の霜降(そうこう)。山里に霜が降りる頃である。稲刈りが終われば田んぼも寒そうな姿になる。ストーブに火を入れたり、鍋物が増えたり。少しずつ冬の気配が近づいてくる。

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