2021/11/17【三山春秋】フランス産ワインの新酒…
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 ▼フランス産ワインの新酒「ボージョレ・ヌーボー」の解禁日は11月の第3木曜と決まっている。今年はあす。日付変更線の関係で日本は本場より早く味わえる

 ▼輸入元によれば糖分と酸味のバランスの良いブドウを収穫でき、「採れたてのイチゴやチェリーにかじりついたような味わい」だとか。自宅で、あるいは久しぶりに街で楽しもうと待ちわびている人もいるだろう

 ▼わが家は先日、ひと足先にヌーボー(新酒)を味わった。もちろんボージョレではない。初夏に仕込んだ梅酒である

 ▼寝かせれば寝かせるほどまろやかで深い味になると聞くが、何しろ初めての梅仕事。出来栄えが気になって仕方がない。瓶の中はきれいな琥珀(こはく)色に変わっている。底に沈んだウメの実のしわはエキスが出た証拠という。迷わず“解禁”を決めた

 ▼ひと口飲むと、ほんのり甘く、しっかりとウメの風味を感じた。手間をかけたのは仕込みの時だけとはいえ、喜びはひとしおだ。ロックやお湯割りと、思い思いに試した家族の評判も上々で、さらに気を良くした

 ▼梅酒作りをきっかけに、食の手仕事に興味が湧いてきた。読者からの投稿でつくる本紙連載「たべもの歳時記」には旬の食材を漬けたり干したり、さまざまに加工して味わうレシピが登場する。こちらを教科書代わりにしてみようか。ちなみに梅酒の実はジャムにしてもいいようだ。梅仕事はまだ続く。

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