2021/11/18【三山春秋】先週末、妻の友人が都内から来県した…
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 ▼先週末、妻の友人が都内から来県した。コロナの波が一段落した行楽シーズンに、紅葉狩りをするでも温泉に癒やしを求めるでもない。お目当ては「墳活」。古墳巡りである

 ▼女性4人は出土品が国宝になった綿貫観音山古墳から民家の庭先にある古墳まで高崎・藤岡地域の15カ所を回った。合間に県立歴史博物館を訪ね、高崎パスタにも舌鼓を打つ。群馬を満喫したようだ

 ▼文化財取材を担当した20年ほど前、古墳を見学するのは古代史にロマンを抱く熱心な考古学ファンが多かった。一方、墳活は前方後円墳などの造形や非日常感のある風景も楽しむ。その「ゆるさ」がいい

 ▼本県はかつて1万3千基以上が確認された古墳王国だ。ヤマト王権と密接に結ばれ、古代東国の中心として栄えた証しだろう。その遺産をどう生かすのか

 ▼県外に目を向ければ「古墳にコーフン協会」なる著名なファンの団体があったり、さまざまな関連グッズが登場したり。大阪の今城塚古墳で毎年開かれる古墳フェスには3万人が集まる。立派な観光資源と言っていい

 ▼来県した古墳女子も史跡を間近に見られることや博物館の出土品展示の充実ぶりに驚いていたという。ただ、私たちは毎日見る山々や新鮮な野菜のように、とかく身近すぎる存在の魅力に気付かない。まずはコロナによりオンライン開催となった今週末の古墳フェスでコーフンを体感してみようか。

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