2021/11/21【三山春秋】日本で最初に花火を見たのは誰か…
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ▼日本で最初に花火を見たのは誰か。1589年、戦国武将の伊達政宗が外国人の持ち込んだ花火を見たのが初めてとされる。いたく気に入ったのか、若き政宗は連日楽しんだらしいが、手持ち花火に近いものだったとみられている

 ▼本格的な観賞用の花火を最初に見物したのは徳川家康のようだ。将軍職を退いた後の1613年に英国王の使者が献上した。花火大会は8代吉宗が疫病退散や慰霊のため隅田川で打ち上げたのが起源だ。政宗、家康、吉宗と時代は違っても全て夏のことである

 ▼古くから夏の風物詩だが、ことしは様子が違う。先日、「ドンッ」という地響きがして自宅を出ると、赤や緑や色とりどりの光が数キロ先の夜空を染めていた。しばらく見入ってから風の冷たさに気づき引き返した

 ▼おととし10~11月の小紙に載った花火の記事は1本だけだが、ことしは予定を含め11回の打ち上げがある。県内で最も古い前橋花火大会も23日だ。緊急事態宣言中の夏場に開催できなかったからだろう

 ▼公的な団体のほか有志の主催もあった。「コロナ収束願い」「立ち向かう人にエールを」「子どもたち元気になって」と携わった人の思いが大輪の一つ一つに込められていると知れば、夏とは違う感動がある

 ▼とはいえ、秋冬の花火はまだ大勢で間近に見上げることも掛け声を上げることもできない。来年こそ、いつもの夏の光景に戻ってほしい。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事