2018/06/25【三山春秋】国史跡「新田荘遺跡」の一つ…

 ▼国史跡「新田荘遺跡」の一つ「長楽寺境内」(太田市世良田町)にある蓮池はすいけが干上がっていると、21日付本紙が報じた。この池は必要な物を紙に書いて投げ込むとその品が浮上する「竜宮伝説」で知られているそうだ

 ▼竜宮といえば、浦島太郎のおとぎ話が思い浮かぶ。実は県内でも、長楽寺の蓮池のように、川や沼などの水場で竜宮にまつわる伝説や民話が数多く残っている

 ▼国天然記念物「吹割の滝」(沼田市)では、滝つぼが竜宮につながっているといわれており、竜宮から借りたと伝えられる「竜宮のわん」が地元で保管されている。尾瀬をはじめ、地名や地区名になっている場所もある

 ▼さて、こちらの「りゅうぐう」は謎に包まれているが、その姿はどうなっているのだろうか。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」が向かっている小惑星のことだ。予定では27日前後には高度20キロに到着する

 ▼2014年12月の打ち上げから3年半。いよいよ本格探査が始まる。地表面や地下の物質を採取して持ち帰る計画で、回収カプセルはIHIエアロスペース富岡事業所(富岡市藤木)が開発した

 ▼トラブルを乗り越えて目的を達成した初代と同様に、今後どんな試練が待ち構えているかわからない。20年末の地球帰還に向け、新しい「りゅうぐう伝説」の誕生を期待したい。

関連記事
特集・連載 > 三山春秋の記事