2018/06/26【三山春秋】山に登ること自体の楽しみを目的…
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 ▼山に登ること自体の楽しみを目的とする近代登山の幕開けは明治期だった。日本アルプスを世界に紹介した英国人登山家のウォルター・ウェストンと、「日本風景論」で〈登山の気風を興作すべし〉と説いた地理学者の志賀重昂(しげたか)が影響したとされる

 ▼ウェストンは妙義山を地元案内人の根本清蔵と登って魅力を伝え、志賀は吾妻渓谷を「耶馬渓にも勝る」と称賛し世に知らしめた。2人とゆかりのある群馬県は有数の山岳県。山のレジャーが盛んだ

 ▼総務省の統計では15歳以上の登山人口は全国で1073万人(2016年)に上る。群馬県は総人口に占める登山者の割合が全国6位だ。ブームもあり、山では真新しいカラフルなウェアの入門者が増えた

 ▼トレイルランニングも急拡大している。民間調査によると人口は全国20万人で増加の予想も。24日に開かれた「スパトレイル四万to草津」など群馬県は国内有数の人気大会があり、愛好者が多い

 ▼楽しみ方が多様化し山へ入る人が増え、トラブルも目立つようになった。危機感を持った県内の山岳団体やトレイルランナーが初心者向けルール「群馬の山『6つの約束』」をまとめた

 ▼内容は安全の確保やごみの持ち帰り、あいさつなど当たり前のことばかり。経験、分野問わず、山を愛する全ての人が守り、群馬の山岳文化を誇れるものにしたい。

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