2018/07/01【三山春秋】5月中ごろ、渋川市内の日帰り温泉施設で…
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 ▼5月中ごろ、渋川市内の日帰り温泉施設で不審な1万円札が見つかったと本紙が報じ、気になっていた。県警科学捜査研究所などの鑑定の結果、真券だったとの続報が先週あり、偽札騒動は落着した

 ▼温泉施設から売上金を預かった金融機関が紙幣を数える機械にかけたところ、1万円札1枚が通らなかったのが事の発端。十数回試したがはじかれてしまったため、警察に連絡したという

 ▼偽札が世間の関心を引くことは今後少なくなるかもしれない。キャッシュレス化が世界的に進んでいるからだ。中国や韓国でも、スマートフォンを使ったモバイル決済やカード支払いが広がっている

 ▼この流れは日本にも押し寄せる。5月に前橋市内で開かれた群馬政経懇話会(本社主催)で、政治評論家の有馬晴海さんは「東京五輪が転機。2年後には財布を持つ人はいなくなる」と予想した

 ▼中国でキャッシュレス化が進む理由の一つに、偽札の多さが挙げられる。一方、精巧な日本の紙幣は偽造しにくく、現金への信用度が高いことが電子決済の出遅れにつながっているとの見方がある

 ▼とはいえ、キャッシュレス化は避けられそうにない。訪日外国人客が増加する中、政府も推進に力を入れる。有馬さんは都内の神社がさい銭をスマホ決済で受け付けている事例を紹介した。変化の速度は予想以上か。

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