2018/07/04【三山春秋】会いたいと思っていた高校生がいた…
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ▼会いたいと思っていた高校生がいた。彼を知ったのは2012年夏。上毛新聞敷島球場だった。〈僕が高校3年生になる夏、全国高校野球選手権大会は100回大会を迎えます〉。群馬大会の開会式で披露された「少年野球からの応援メッセージ」の一節だ

 ▼リトル時沢(前橋市)でプレーしていた八重樫航主将が声を響かせた。94回大会での出来事。「100回」と聞いてもピンとこなかった時だったので、先を見据えた小学6年生の言葉に驚いたことを覚えている

 ▼〈その時まで大好きな野球を続け、今度は選手としてまたこの場所に立ちたいと思います〉。メッセージは続いた。彼のその後が気になっていた

 ▼選手名簿をめくると、渋川青翠高に名前を見つけた。グラウンドを訪ねた。清水哲也監督によれば、1年から試合に出場し、遊撃か中堅の2番打者。欠かせない存在だという

 ▼本人は「なんとなく(野球を)続けた」と言う。やめたいと思ったことも数多いと振り返る。その上で「やめなくて良かった。野球は仲間と信頼関係を築けるもの。耐え抜く力も付けられると思う」と話す

 ▼メッセージ通り、今も白球を追う姿を見てうれしくなった。高校野球が100回を数えたように、選手一人一人も歩みを重ね、成長を続けていると感じる。64チームで争う群馬大会は7日に開幕する。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事