2018/07/05【三山春秋】人よりお犬様が優先。動物を殺し…
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ▼人よりお犬様が優先。動物を殺した者は極刑。「天下の悪法」とも言われる「生類あわれみの令」を制定したのは、江戸時代の第5代将軍で「犬公方いぬくぼう」と呼ばれた徳川綱吉だ

 ▼その令は、犬だけでなく猫、鳥、魚などに及び、人々の生活に大きな影響を与えた。乳児や傷病人の保護など、政策の転換を図ったとも指摘される

 ▼綱吉が将軍になる前に治めた館林市で、病気や障害のある人の心身をケアする「セラピードッグ」の講演会があった。殺処分寸前から日本初のセラピードッグに認定された「チロリ」の活躍を紹介。つえを突く人や車椅子利用者に寄り添う犬たちの模範演技が披露された

 ▼講師で国際セラピードッグ協会代表の大木トオルさんは、東日本大震災の被災地にも足を運び、殺処分されそうな犬を保護してセラピードッグに育てた。「生きて教育を受ければ必ず立派になれる。命あるものは幸せになる権利がある」と訴えた

 ▼県動物愛護センターによると、前橋、高崎両市を除く県内の犬と猫の殺処分数は計1560匹(2017年度)。減少傾向にあるが、「幸せになる権利」を奪われた動物は依然として多い

 ▼「綱吉は全ての命を慈しむ大事さを説いた。当時はなじめなかったが、時代は変わってきている。綱吉の館林から殺処分ゼロを」。大木さんの呼び掛けに向き合いたい。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事