2018/07/10【三山春秋】テレビをつけるたびに画面の左側と…

 ▼テレビをつけるたびに画面の左側と上部を区切った位置から流れる情報の数字が増え、驚くと同時に恐ろしくなった。活発な梅雨前線による西日本豪雨の死者数だ

 ▼9日までに120人を超え、大雨による被害では平成になってから最悪という。安否不明者もなお多い。気象庁は6日以降、11府県に特別警報を出して警戒を呼び掛けたが、各地で甚大な被害が出た

 ▼特別警報は2013年8月に運用が始まった。警報の発令基準をはるかに上回り、重大な災害が起こる恐れが著しく高まっている場合に発表される。大雨ならば数十年に1度の規模の降水量になるなどと予想されるケースだ

 ▼15年9月に茨城県で鬼怒川が決壊した際も出された。発表は毎年ある。「特別」とはいえ「数十年に1度」がいつどこで起きてもおかしくないと再認識させられる

 ▼烏川に架かる聖石橋右岸にほど近い高崎市立片岡小の南に「七士殉職供養塔」がある。1935年の大水害で救護活動中に亡くなった兵士を悼む。碑文は判読しにくいが「雨やまず」といった表現があるのが何とか分かった

 ▼碑文が経年劣化して読めなくなったとしても、水害の記憶と備え、早期避難の心構えを忘れることがあってはならない。水害以外にも危険は潜んでいる。お住まいの地域のハザードマップを確認してみてはいかがだろう。

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