2018/07/12【三山春秋】県地域包括ケア推進室の神山…
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 ▼県地域包括ケア推進室の神山智子認知症専門官が桐生市で講演し、「認知症は誰でもなり得る」と強調した。認知症を引き起こす主な病気はアルツハイマー病で、半数以上を占める。脳梗塞、脳出血などが原因となるケースもある

 ▼県内の認知症高齢者数は推計8万7000人。高齢化が進行する中で、認知症高齢者数は増加の一途にあると推測できる。喫緊の課題の一つだろう

 ▼これに対し、65歳未満で発症する若年性認知症は600人いるとされる。全国では30代で発症し、公表した人もいると聞いた。若年性は就労の継続が困難となり、家族を含めた経済的な問題に直面する

 ▼妻の若年性認知症を地域住民らに公表した若年認知症ぐんま家族会会長の大沢幸一さん(同市)は「企業に理解してもらえるような対応を考えたい。地域包括ケアシステムを確立できるかどうかは首長の意気込みにかかっている」と力を込める

 ▼神山さんは「日常生活でおかしいと思ったらまず、かかりつけの医師に相談してほしい」と早期発見の重要性を説く。「誰が発症しても安心して暮らせる社会づくりが必要」とも訴える。課題は山積みだ

 ▼NPO法人や医療機関などを対象に、公益財団法人上毛新聞厚生福祉事業団は認知症対策助成の申請を受け付けている。対策に寄与する画期的な事業が生まれることを願う。

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