2018/07/14【三山春秋】実家の父が78歳の誕生日を機に…
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 ▼実家の父が78歳の誕生日を機に自動車の運転免許を返納した。長年患っているリウマチで手や足の具合が悪いのと、ここ2、3年は病気がちで入院することが多く、ほとんど自分で運転しなくなっていた

 ▼そんな状況のため、家族は免許の更新時に返納を勧めた。本人に認知症の症状はなく、80歳まで2年ある。少し抵抗感はあったようだが、家族の助言を受け入れた

 ▼運転操作を誤るなどして高齢者の交通事故が相次ぎ、運転免許の自主返納が増えている。ただ、本県は車への依存度が高く、簡単に免許を手放せない事情がある。実家も周辺に商業施設はなく、車がないと生活できない

 ▼免許の更新か、返納かの二者択一でなく、もう少し柔軟な対応はできないだろうか。外国では、運動能力や視力などを検査し、夜間は困難として昼間だけ運転できたり、運転場所を制限したりする「限定免許」もあるという

 ▼高齢運転者の大きな味方になりそうなのが自動運転だろう。ハンドルやアクセル、ブレーキなどの操作が不要になり、年齢や障害のあるなしに関係なく車に乗れるようになるかもしれない

 ▼県内でも群馬大が大掛かりな研究施設を整備し、企業などと連携しながら研究を進めている。家にこもりがちな高齢者に外出の機会が増えれば生活の充実につながるはずだ。実用化が待ち遠しい。

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