2018/07/16【三山春秋】「海がないって考えられない。息苦…
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 ▼「海がないって考えられない。息苦しく感じないか」。学生時代、海岸沿いで育った友人の何げない一言が忘れられない。海なし県はそういう見方をされるのかと驚いた

 ▼初めて海を見たのは小学6年、江の島、鎌倉への修学旅行だと記憶している。地元の湖では遊んでいたが、やはりスケールが違った。ただ、確かに開放感はあったが、「海がないと」という思いには至らなかった

 ▼県民にとって身近な海といえば新潟が思い浮かぶが、北関東道の開通で茨城もぐっと近くなった。沖縄や海外のビーチも昔ほど特別なものではなくなったかもしれない。今の群馬の子どもたちにとって海はどう映っているのだろう

 ▼海を見るのは遅かったが、山には小さなころから季節を問わず親しんだ。ハイキングにスキー、キャンプ―。夏休みは「海に山に」という言葉が使われるが、上州人はやはり日々仰ぎ見る地元の山々への思いが強いように感じる

 ▼観測史上最も早い梅雨明けで、今年は長く暑い夏になりそうだ。涼を求める夏の旅行シーズンを迎え、家族間で「海派」「山派」の綱引きもあるだろう

 ▼きょう16日は海の日。来月11日には山の日がやってくる。非日常を味わえる憧れの大海原もいいが、全国に誇れる古里の山々を歩いて思い切り深呼吸し、海辺に負けない開放感に浸ることもお勧めする。

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