2018/08/02【三山春秋】埼玉県春日部市の首都圏外郭…
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 ▼埼玉県春日部市の首都圏外郭放水路。河川増水時、水を国道の地下50メートルを通る6.3キロのトンネルを通して調圧水槽にため、江戸川に排水する防災施設だ

 ▼水がたまりやすい周辺地域を洪水から守る役割の一方で、調圧水槽に並ぶ高さ18メートルの柱が古代ギリシャの神殿のように見えることから「巨大地下神殿」と呼ばれ、観光スポットとして海外からも注目されている

 ▼国土交通省は1日から、民間旅行会社と同放水路の見学システム運営で連携し、本格的に観光案内を充実する社会実験を始めた。今まで非公開だった場所を見学コースに加え、見学者受け入れを従来の5倍に拡充。海外観光客向け多言語解説アプリなども導入した

 ▼防災と観光という一見距離のある二つを組み合わせ、防災施設への理解促進や日本の技術力発信とともに地域活性化に生かす試み。同じ利根川水系の防災施設であるダム群を多く抱え「ダムマニア」と呼ばれる愛好家たちが集まる群馬県にもヒントとなりそうだ

 ▼31日に公表された本県の昨年の外国人延べ宿泊者数は前年比36%増の29万1460人と過去最多を更新した。ただ、人数は全国30番目。さらに多くの観光客を獲得したい

 ▼アイデア次第で意外な場所が人を引きつける観光スポットに変わる。いかに原石を見つけ、磨き、チャンスにできるかが問われている。

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