2018/08/03【三山春秋】県立あさひ特別支援学校…

 ▼県立あさひ特別支援学校(桐生市広沢町)の高等部の生徒が半月前、近くの広場にマリーゴールドを植えた。「10年がかり」で模索してきた生徒と地域の交流が、ようやく実現した。教務主任の星裕貴教諭は「第一歩を踏みだせた」と喜ぶ

 ▼同校には肢体不自由の児童生徒が通っており、通学手段は保護者の送り迎えやスクールバス。地域にある学校でありながら、なかなか住民らと接点を持てないのが悩みの種だった

 ▼角田昭夫教頭は「放課後の活用も難しく、時間的制約がある」と事情を説明する。保護者の負担を推し量りながら、可能な範囲で地域とのつながりを考えてきた

 ▼今回、地元住民が協力し、学校の作業学習で育てた花を地域の広場に植え替えることになった。わずかな時間だったが、子どもたちは地域の空気や表情を知る機会を得た

 ▼猛暑日が続く中での作業となり、広場では間ノ島第一町会の役員らがテントを張り、冷たい麦茶も用意して出迎えた。「ありがとうございました」。無事に花を植え終えた生徒たちは住民の心遣いに感謝した。同町会長の黒島浩さんは「地元で大切に管理するので、たまには様子を見に来て」と呼び掛けた

 ▼1週間後、広場を再訪した。丹精した約50株の花は風に揺れていた。新たな交流は始まったばかり。触れ合いの輪が大きくなってほしい。

関連記事
特集・連載 > 三山春秋の記事