2018/08/11【三山春秋】「なぜ、この時期に…」。犠牲に…
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 ▼「なぜ、この時期に…」。犠牲になられた方々もおり、文字にするのはふさわしくないかもしれないが、空の安全への誓いを新たにする8月12日のわずか2日前にまた、航空機の惨事が起きてしまったことに衝撃を覚える

 ▼9人乗りの県防災ヘリコプター「はるな」が10日午前、飛行中に消息を絶ち、午後3時前、中之条町の山中で機体の残骸が見つかった。木々がなぎ倒され、山肌が露出する斜面に白、緑、赤の破片が散乱する映像から33年前の8月12日を思った

 ▼御巣鷹の尾根(上野村)で520人が亡くなった日航ジャンボ機墜落事故。同じように木々がなぎ倒され、山肌が露出していたテレビ映像の記憶が重なった。犠牲者の数は違っても、遭遇した一人一人にとっては同じように重く、恐怖だ

 ▼「はるな」は昨年度、403回飛行。山岳遭難の際、救助活動にも力を発揮してきた。山を楽しむ人たちにとっては、もしもの時に頼もしい存在だったはずだ

 ▼11日に開通する登山道「ぐんま県境稜線トレイル」を上空から確認するために飛行していたという。いわば、新たな山の楽しみを担保する活動中の事故がいっそう悲しい

 ▼犠牲となられた方々のご冥福をお祈りしたい。ヘリ事故が相次いでおり、昨年11月には上野村で4人が亡くなっている。原因究明と再発防止の徹底を願いたい。

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