2018/08/12【三山春秋】1985年8月12日に起きた日航…

 ▼1985年8月12日に起きた日航ジャンボ機墜落事故から12日で33年を迎える。毎年、この日が 近づくと思い起こす言葉がある

 ▼〈我等が子々孫々、孫子の代まで諸霊を祭り慰めて、供養を忘れること無き為ためであり、且かつは大事故の戒めを末代に伝えて、万民と共に空の安全を希求せんとするが故であります〉

 ▼元上野村村長、黒沢丈夫さん(1913~2011年)が、1986年の一周忌の際に読み上げた式辞で、事故後、財団法人を設立し、追悼慰霊施設「慰霊の園」を同村楢原に建設した目的に触れた部分だ

 ▼黒沢さんは、村として遺族とともに慰霊の地を守っていく決意と、単独の航空機事故では世界最悪の犠牲者数となった大事故の教訓を後世に伝え、事故防止、空の安全を祈る場所としていこうという基本姿勢を表明している

 ▼そうした思いと、多くの人たちの献身的な活動が重なり合い、御巣鷹の尾根と慰霊の園はさまざまな事故の風化を防ぐ重要な役割も担ってきた。しかし、航空機事故はなくならない

 ▼県の防災ヘリコプターが中之条町の山中に墜落し、乗っていた9人全員が亡くなる事故が起きた。急増する地震や豪雪などの災害応急や救急、救助に力を尽くしてきた方々の惨事であり、痛恨の思いだ。安全対策はどうだったのか。原因を究明し、戒めを心に刻みたい。

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