2018/08/31【三山春秋】「突き抜けた低価格」という言葉が…
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 ▼「突き抜けた低価格」という言葉が印象に残っている。群馬発のコンビニエンスストアとして独自路線を歩んできたセーブオン。今日の朝、自社ブランドでの営業を終了、10月からローソンに衣替えして再出発する

 ▼リーマン・ショック後の厳しい経営環境にあった頃、加盟店主が集まった商品・販売研修会を取材する機会があった。大手との差別化、生き残りに向け本部スタッフは「低価格化に慣れた消費者にアピールするには、他社が追い付けないような価格設定が必要」と力説していた

 ▼利便性の高さを売りにしていたコンビニだが、長引くデフレでスーパー、専門店と業態を超えた価格競争に突入していった時代。中でもセーブオンは低価格路線の草分け的存在とされ、業界でも注目されていた

 ▼所得環境が急激に悪化する中、268円の弁当シリーズなど破格の価格設定が大きな話題と人気を集めた。確かに「突き抜け」ていた

 ▼安さに加え、ご当地グルメの商品化でもファンの心をつかんできたが、スケールメリットが求められる環境変化の影響は大きかったようだ。特色ある地場コンビニが姿を消すのはやはり寂しい

 ▼顧客獲得競争の激化や働き手の確保などコンビニの店舗経営にはさまざまな課題が指摘されている。再編が進む業界の勢力図がどう変わっていくのか。行方が気になる。

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