2018/09/04【三山春秋】〈子どものころから見ていました。今は…
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 ▼〈子どものころから見ていました。今は娘と一緒に見ています〉。漫画「ちびまる子ちゃん」が少女漫画誌で始まったのは1986年。90年にテレビアニメ化された。世代を超えて愛され「国民的」作品と言っていい

 ▼自身の少女時代をモデルに、小学3年生の主人公「まる子」らの日々を描いた作者のさくらももこさん(53)の訃報が伝わったのは先月27日夜。まる子の声を担う太田市出身のTARAKOさんは「早過ぎます」とコメントした

 ▼漫画の舞台、静岡市清水区にあり、漫画の世界を再現した「ちびまる子ちゃんランド」を訪れる旅行の直前だった筆者も衝撃を受けた

 ▼同ランドの入り口には記帳所があり、思い出などを自由に記すノートも置かれていた。冒頭の一文もその一つ。〈二十数年来、いろいろなことが乗り越えられたのは先生の作品のおかげでしかありません〉ともあった

 ▼訃報後最初となる2日のアニメ放送で主人公の姉役の声は水谷優子さんだった。2016年、51歳でさくらさんと同じ乳がんで亡くなり、声優は交代していた。残されたメッセージに天国での「お姉ちゃん」との再会を願う文もあった

 ▼国民の2人に1人ががんになるとされる時代とはいえ、若く同じ病気での“姉妹”の死去は悲しい。今月は「がん征圧月間」。合掌しつつ、征圧がかなう日を信じたい。

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