2018/10/11【三山春秋】館林市の中心市街地は…
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 ▼館林市の中心市街地は、江戸幕府の5代将軍、徳川綱吉らが治めた館林藩の城下町として栄えた。東武館林駅から旧秋元別邸までは「歴史の小径(こみち)」として整備されており、面影をしのばせる

 ▼ただ往時の栄えはどこへやら、現在の市街地の商店街は後継者不足や郊外の大型店の影響でシャッターを下ろす店が多く、空き店舗が目立つ。市によると、その数は約50軒に上る

 ▼解決策の一つとして注目されるのが「リノベーションまちづくり」。既存の施設や古い建物を活用してまちづくりに生かす試みで、民間が主導して行政と連携し、地域の課題を解決して魅力あるまちを目指す

 ▼館林では11月下旬から3日間、「リノベーションスクール」が開かれる。8人程度がチームを組み、市街地にある空き店舗の事業計画を練って所有者にアイデアを発表する。認められれば本格的に事業化を進めていくことになる

 ▼先週、館林駅の西口広場で開かれたイベントでは、飲食や体験型の屋台が並んだ。そこで店舗運営の腕を磨き、リノベーション事業と連携して実店舗での開業を目指す仕組みも構想される

 ▼「ここにしかない価値を持て」。他県で先駆的に進める事業者が館林で語った言葉だ。人口減少など時代の先行きは不透明だが、きらりと光る個性が針路を明るくともす。新たなまちづくりに期待したい。

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