2018/11/20【三山春秋】今年は明治維新から150年…
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 ▼今年は明治維新から150年がクローズアップされたが、国を挙げて事業が行われた半世紀前の節目を隔世の思いで振り返る人も少なくないだろう

 ▼本県でも当時、式典や県旗、県歌の制定といった記念事業が行われた。県立公園群馬の森(高崎市)の建設はその一つだ

 ▼明治100年を記念して森林公園を全国に整備する政府方針を受け、県が用地を選定した。現在地に決まったことを報じた1968年1月28日付上毛新聞は〈時代の最先端を行く原研(原子力研究所)と並んで明治百年記念事業に最もふさわしい〉と記す

 ▼高度経済成長で勢いのあった頃のことである。この地が選ばれたのは時代の要請か。県人口を示す上毛かるたの「ち」の読み札は「力あわせる百六十万」だった

 ▼150年の節目に同じ高崎市内を眺めると、JR高崎駅東口で文化施設「高崎芸術劇場」と大規模コンベンション用の「Gメッセ群馬」が急ピッチで建設されている。歩いて5分程度の距離に立地する両施設は、新しい元号に改まると、相次いで完成する

 ▼半世紀前に競馬場があった景色もすっかり変わる。現在の上毛かるたは「力あわせる二百万」だが、実際はそれを下回り、さらに人口減少が予測される。半世紀後の「明治200年」に向け、これらの施設は郷土をけん引する役割を担ってくれるだろうか。

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