2018/12/06【三山春秋】どちらの気持ちも分かる。時間の…
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 ▼どちらの気持ちも分かる。時間のある限り、先輩がやってきたように練習したい熱心な生徒。過度な負担を懸念する学校側。全国で取り組まれている部活改革は正解が見えにくい

 ▼本紙社会面で連載中の「部活が変わる」では、改革に伴う現場の戸惑いを紹介している。効率的な練習への模索が続く一方、もどかしさから「誰のための改革なのか」との声も上がる

 ▼現場に温度差があることも混乱の一因だろう。高崎市教委は具体的な休養日や活動時間を明示せず、独自路線を歩む。規制をくぐり抜けるため「部活」という枠の外で、同じような活動を行っている例もある

 ▼長年続いてきた「文化」をすぐに変えることは難しい。ただ改革するには思い切った施策、信念が必要になることも確かだ。生徒、保護者、教員には、これまで以上に丁寧なコミュニケーションが求められる

 ▼試行錯誤は学校だけではない。「働き方改革」が叫ばれ、各職場もこれまでの労働文化の見直しが迫られている。厳しい経営環境を克服しながら労働生産性の向上を目指すという難しい取り組みが進む

 ▼変わることに抵抗はつきものだ。学校でも職場でも改革が定着して、新たな文化として根付くには時間がかかるだろう。ただ主役である生徒、労働者が「変わって良かった」と思える環境への土台づくりは急ぎたい。

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