尾瀬の自然 未来へ 国立公園誕生から10年 
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尾瀬沼周辺(おぜぬましゅうへん)を観察(かんさつ)する子どもたち。貴重(きちょう)な動植物も見つけました=福島県檜枝岐(ひのえまた)村 撮影場所 備 考

片品(かたしな)村などにまたがる尾瀬(おぜ)国立公園が誕生(たんじょう)してから、今月で10年になります。本州で最大(さいだい)の湿原(しつげん)が広がり、珍(めずら)しい動植物が見られます。かけがえのない自然(しぜん)を守るために多くの人が努力(どりょく)を続(つづ)けてきたことから、尾瀬は「日本の自然保護(ほご)の原点」ともいわれています。尾瀬の貴重(きちょう)な自然を未来(みらい)につなげるために、どうしたらいいのでしょうか。みんなで一緒(いっしょ)に考えましょう。

(井部友太(いべゆうた)記者)


◎3県小中学生がサミット 珍しい動植物発見

 尾瀬国立公園がある群馬、福島、新潟(にいがた)の3県は、子どもたちに自然を守る大切さを学んでもらおうと、「尾瀬子どもサミット」という勉強の場を毎年設(もう)けています。今年で23回目となるサミットが1~4日に開かれ、3県の小中学生59人が尾瀬沼(おぜぬま)に集まりました。

 サミットでは、尾瀬のガイドから草花や動物の説明(せつめい)を聞きながら木道を歩きました。国天然記念物(てんねんきねんぶつ)の動物「ヤマネ」に出合ったり、尾瀬地域(ちいき)にしか生息していない昆虫(こんちゅう)の「トンボ」などを見つけました。

 また尾瀬の自然を守るため、木道や登山道以外(いがい)の場所に足を踏(ふ)み入れてはいけないことや、水を汚(よご)さないようにせっけんやシャンプーが使えないことを学びました。もちろん、ごみもすべて持ち帰ります。

 北軽井沢(きたかるいざわ)小6年の比嘉蒼平(ひがそうへい)君(12)は「尾瀬のルールは尾瀬の自然を守るためにある。このことを多くの人に伝(つた)えたい」と話していました。

 一方、近年の尾瀬ではニホンジカの侵入(しんにゅう)で湿原があらされたり、温暖化(おんだんか)に伴(ともな)う環境(かんきょう)の変化(へんか)が問題になっています。尾瀬のすがたを通じて、身の回りの環境問題に目を向けることが大切です。

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