戻れミズバショウ ボランティア70人 尾瀬・大清水で植栽 東電HDが資金募り実施
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ミズバショウの苗を植える参加者

 尾瀬にミズバショウの群生地を取り戻そうと、県内外のボランティア約70人が20日、尾瀬国立公園の大清水湿原(片品村)で苗の植栽を行った。かつて約2万株あったミズバショウは近年、シカの食害で激減。回復に向け、公園のうち本県側全てを所有する東京電力ホールディングスがクラウドファンディング(CF)で資金を募り、賛同者が集まった。


 同社は村が進める大清水湿原回復プロジェクトに参画しており、車いすのまま散策できるワイド木道の再整備に取り組んでいる。

 今回はさらに多くの人に尾瀬の保護活動への協力を訴えるため、8月22日から約1カ月間、目標額100万円でCFを実施。尾瀬の風景を紹介するカレンダーや、湿原に設置する看板に名前を入れるといった返礼品を用意したところ、全国の187人から、目標額の2倍以上となる計212万円が集まった。

 この日参加した出資者は、紅葉に染まり始めた山々に囲まれながら、水の流れがありそうな場所を選んでスコップを入れ、1500株を丁寧に植えた。埼玉県から訪れた高山博さん(66)は「毎年尾瀬を訪れていて、食害が気になっていた。植栽は多くの人が協力しないと大変だと思った」と話した。

 用意した苗は全部で2千株。残りの500株は、大清水の環境保全活動に取り組んでいる尾瀬高の生徒が23日に植栽する。

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