移住・定住・定着 環境整備が未来を開く
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 私が主宰する「片品村地域おこし研究会」についてお話をしたいと思います。

 当研究会は地域を活性化させ、持続可能な環境づくりを行うことを目的に2018年8月に発足しました。取り組みのキーワードとなるのが「農」と「食」です。

 尾瀬の郷(さと)片品村には、美しい自然とその中で育まれた豊かな農と食があり、尾瀬や丸沼高原、武尊山等の景勝地があり「観光」も盛んです。それらに関わる魅力的な「人」が多く暮らしているすてきな地域だと感じています。

 しかし、尾瀬の郷も人口減少の波の中におり、地域ぐるみで「人手不足」や「継承者不在」を解決する新たな担い手を増やす活性化の取り組みをしていく必要があります。そのためには「移住・定住・定着」の環境づくりを同時に進めていくことが大切です。

 当初の私もそうだったように「どのようにしたら良いのか分かりません」と言うのが本音ではないでしょうか? そこでいったん立ち止まり、片品村での定住に向けて地域おこし協力隊の3年間の活動を振り返った時、地域住民が自ら研究・実践を行うコミュニティーが必要ということに至りました。

 そして地域の皆さまと共に当研究会を発足し、地域政策の第一人者の一人、高崎経済大の大宮登名誉教授に顧問になっていただけるという幸運にも恵まれました。その実践の場として東京都で行われた移住相談会に参加しました。

 相談会で、私が営む北毛茶屋で行う農と食の地域おこしの話に共感してくれた千葉県出身の工藤琴恵さんとの出会いに恵まれました。工藤さんは昨秋、片品村地域おこし協力隊として移住することになりました。村で再会した時に「地域食材を生かしたデリカフェ事業を行うため移住しました」という言葉をいただけたのはとてもうれしかったです。

 当研究会は現在1年目ですが、片品村だけではなく利根沼田地域や群馬県内の地域おこし関係者の学びのプラットフォームになってきています。その一環として大宮顧問にコーディネートしていただき、全国の地域おこし協力隊のモデルとなり政府の制度設計にも携わった地域再生マネージャー(総務省)の斉藤俊幸さんをお招きする機会を得ました。全国の事例を含めた指導を受け、各地域の現状と照らし合わせたキャリアアップ等の研究を行っています。

 その中で地域や行政が協力隊などの地域おこし「人財」と「共業」し、移住・定住・定着できる環境を整備することで新たな未来をつくる活力が育っていく土壌ができるという話もあり、大変共感いたしました。これからも研究と実践を進め、皆さんがワクワクする「地域おこしの群馬・片品モデル」を全国に発信していければと思いますので、ぜひ皆さまもご参加ください。



北毛茶屋経営 中村 茉由 片品村菅沼

 【略歴】元片品村地域おこし協力隊員。北毛茶屋を経営しながら村地域おこし研究会を主宰。村移住・定住コーディネーター。茨城県日立市出身。都留文科大卒。

2019/03/12掲載

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