サマスモ ファン獲得へ爪痕残す
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ここ数年、テレビなどで落語を扱った番組やドラマが増え、落語ブームとまでは言えないまでも、微妙な落語人気が続いている。テレビやラジオにも噺(はなし)家がよく登場する(と言ってもマスメディアはいつも決まった芸人しか使わないので僕は出ない)。

 落語家の入門者も急激に増え、全国に約900人の噺家の生息が確認されている。これだけ数が増えると、仕事の取り合いになってしまう。まぁ厳密に言えば、噺家の増大に伴いファンも増え、そのファンが一ファンだけでは飽き足らず主催者側となり、小さな落語会を発足したりする。

 従って落語会も確かに増えるのだが、ファンが皆主催者になってしまうため、しかもタチの悪いことに、そういう人に限って決まった芸人しか評価しなくなり、決まった芸人しか使わなくなるのである。その結果、もっといる良い芸人が陰に隠れてしまうのだ。落語家と、似たような落語会は多いが、客観的に見られるファンが少ないという現象が発生する。需要と供給のバランスがおかしいのである。これが微妙な落語ブームたるゆえんであろう。

 落語がうまいとか下手とか、面白いつまらないは、お客さまの好みや感性、その日の体調や気分によっても違ってくると思うので、あまり気にしないようにしている。こんなのは長い年月をかけてコツコツと磨いていけば良いのである。今、それよりも力を入れているのは、いかに印象に残るか、新たなファンを増やすか、である。

 僕は落語以外に、大相撲観戦や昭和歌謡、吹奏楽が好きなので、落語の後に(または噺の中で)歌を歌ったり横綱土俵入りのモノマネをやったり珍しい噺を演じたりして、多少はインパクトを残せているかもしれない。

 元号が変わった5月、唯一の同期、音曲師の桂小すみさんとユニット『サマスモ』を結成した。夏丸(サマー)と小すみ(スモール)をヒントに、公募で選ばれたユニット名。2人とも元吹奏楽部なので、落語、音曲の他、ミニコンサートや歌謡ショーも可能である。

 小すみさんはさらに、高校時代の吹奏楽部員と近年バンドを作り(「SLAP」というらしい)楽しくやっているみたいである。

 そんな小すみさんと、近々印象に残るであろう会を開催する。『サマスモ×SLAP~演芸と音楽で巡る時代と世界~』(8月18日、東京・江戸東京博物館大ホール)である。会の前半が演芸、後半がコンサートでサマスモの2人、三遊亭遊七、SLAPが出演する。料金は予約で2500円(小中高生千円)。楽器経験者または受付で楽器名を五つ言えた方は2千円になる(予約アドレス samasumo51@gmail.com)。

 県内の吹奏楽部の中高生ぜひ!!

 音楽好きは演芸好きに、またその逆も!!



落語家 桂夏丸 東京都墨田区

 【略歴】渋川青翠高から2003年3月入門。18年5月に真打ち昇進。同高3年時に上毛ジュニア俳壇青葉の部最優秀賞を受賞。本名・阿部清彦。東吾妻町出身。

2019/07/30掲載

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事