高校生と考える 町の未来へ貴重な提言
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 今回は、地元の館林商工高校(以下、館商工とする)の生徒とともに、未来の魅力的な明和町を考えた結果について報告します。

 未来の明和町を考える会の会員は、40歳以上の男性が中心であるため、若い人の意見をもとに「未来の魅力的な明和町」を考えることになりました。そこで、館商工の校長先生に協力をお願いしたところ、商業科3年生の課題研究の授業の一環として快く引き受けていただきました。前向きで積極的で優秀な6人の女子生徒が私たちと一緒に町の未来を考えていく「明和町活性化班」となってくれたのです。

 授業としては1年間でしたが、実質的な活動期間はおよそ半年でしたので、「私が住みたくなる未来の魅力的な明和町の地図作成」にテーマを絞って活動することになりました。

 まず、明和町活性化班が館商工の生徒552人を対象にアンケートを実施しました。「明和町に魅力を感じますか」との問いに対し、「はい」と答えた生徒は31%、「いいえ」と答えた生徒は69%でした。現状の明和町に魅力を感じている生徒が少ないことがわかりました。

 「いいえ」と答えた生徒の理由を尋ねたところ、「明和町には何もない」、「魅力を感じるところがない」、「お店が少ない」などが挙がりました。

 これらのアンケート結果をもとに、魅力的な明和町にするためにはどうすればよいか、明和町活性化班を中心に検討を繰り返しました。その結果、「私たちが住みたい未来の明和町は、景観が良く、利便性のある町」でした。

 検討をもとに作成された未来の明和町の地図には、商工農の大学・専門学校、本屋、ファミリーレストラン、アミューズメントパーク、ショッピングセンター、病院、薬局、平屋アパートや寮などが描かれていました。

 明和町活性化班はこの未来の明和町の地図をもとに、再度アンケートを行いました。対象は館商工の生徒508人です。「未来の明和町の地図を見て魅力を感じますか」と聞いたところ、「はい」と答えた生徒が59%、「いいえ」と答えた生徒が41%でした。明和町活性化班が未来地図に描くような姿であれば、明和町に魅力を感じる生徒がおよそ2倍になることがわかりました。

 今回の結果は、新しい建築物の建設に対する費用対効果などを考慮すると現実的でないところがあるものの、現状の人口減少、少子高齢化などを考えると若い人たちが、明和町に魅力を感じて定住してもらうためには無視できない素晴らしい提案です。この貴重な提案をもとに未来の魅力的な明和町についてさらに検討していきたいと考えています。



未来の明和町を考える会会長 磯光夫 明和町新里

 【略歴】2015年の「未来の明和町を考える会」発足当初から会長。鋼構造物のファブリケータ勤務。栃木県出身。宇都宮大大学院修了(工学博士、技術士)。

2019/9/4掲載

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