プログラミング的思考 物事の取り組み方学ぶ
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 プログラマーの仕事をして25年くらいになります。コンピューターを動作させる一連の命令(プログラム)を作る仕事をしているのがプログラマーです。

 コンピューターは“大きな電卓”のようなもので、文字も絵も音もすべて数値(デジタル)で計算します。ゲームもエアコンもプログラムを与えられて動いています。思った通りにプログラムが動くと「自分は天才か!?」とうれしくなります。

 2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化します。しかし、すぐに仕事に就けるような技術者をつくるわけではありません。文部科学省は「子どもたちが将来どんな職業に就くとしても時代を超えて普遍的に求められる『プログラミング的思考』を育むため」としています。

 では「プログラミング的思考を育む」とはどういうことでしょうか。経験と絡めて述べたいと思います。

 〈思い込みを持たない〉

 コンピューターは融通が利きません。うまく動かないときは必ず人が間違っています。自分と戦うしかありません。

 学生向けのプログラミング教室で面白い現象がありました。学年が低いほど成果が高いのです。スキルが高いのではなく、学年が低い子たちほど、うまくいかなかったらすぐに一度作ったプログラムを壊して作り直して進んでいく傾向が見られました。「失敗ではなく経験」を体現していました。

 〈怠け者であれ〉

 IT化とは省力化・効率化することでもあるので、いつも早道について考えます。

 上毛新聞社主催のプログラミングアワードのお手伝いをしていたら、ある子が本筋のゲームのために、別に計算機を作っていました。この子は本物だと思いました。

 〈好奇心と想像力〉

 ITの世界は新しい技術が次々と出てきます。

 ITは社会のほぼ全ての業種と部門に関わることができます。生産/製造/物流など「SEのための業務知識」なんて本があるくらいです。新しい技術で古い世界を変えているんだとイメージすると、こんな面白い仕事はありません。

 〈論理的〉

 なにかを作るときに結果から逆算して、何から積み上げていくのかを考える力です。よく料理を作ることに例えられます。

 コンピューターはそもそも社会を便利にしようと生まれたはずですが、コンピューターに振り回されちゃうことも多いですよね。前述の内容はいかがでしょうか? いったん落ち着いてよく考えてみる、物事の取り組み方に見えませんか。そんなやり方を人間でないものに向き合うことで気づくというのも面白いと思います。



ITプログラマー 藤枝哲哉 太田市矢場新町

 【略歴】アニメーターなどを経てフリーのプログラマーになり、2013年にエールクリエイティブを設立した。県内のIT系のNPO法人でも活動中。太田東高卒。

2019/9/16掲載

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