全ての人たちへ 居場所は、きっとある
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 1年間、教育への思いや主張を書いてきました。「学校に行ってない自分はダメだ」と思ってしまう子どもたちに「学校に行っても行かなくても、君は君のままで花丸。心の声を聞けていることこそがすてきだよ」というメッセージを届けたいといつも思っています。

 記事を読み、学校の先生や保護者さんが訪ねて来られることもありました。少しでも誰かの心に言葉をお届けできたなら素直にうれしく思います。

 さまざまな出来事を経験し、困難や喜びを味わいながら生きていくなかで、誰もが心地よい自分の居場所を探しているのかもしれません。

 身体はくつろぎ、心も安らいでいく、そんな「居場所」。

 子どもたちにとっての居場所が家庭や学校だけでなく、図書館だったりフリースクールだったり、いろんな場が増えるといいなと思います。

 館林市では、シリウススタートと同じ昨年度から、東大先端研ROCKET事業の館林版が展開され、向井千秋記念子ども科学館で魅力的なプログラムが実施されています。昨年度から数回視察させていただいている大泉町でも、子どもたちに向けたさまざまな取り組みが実施されています。

 行政主体で、多様な学び場が開かれていることはとても素晴らしいです。今後も学校や行政と手を取りあっていく温かいシリウスを目指します。

 お家の方の居場所もあります。各地に親の会があり、館林は「マーニ」という集まりが月1度開催されます。シリウスも「自分を生きるおしゃべり会~学校に行く行かないを超えて」という会を始めました。初開催には市内外からお家の方や子どもたちが約20人参加し、夢や思いを語るシリウスの中学生たちの言葉を聞き、涙ぐむ参加者もいらっしゃいました。

 さらに、今秋、教育関係者がつながる場「カラーケーション」が群馬に誕生しました。9月末に初開催した会には、小学校の先生や特別支援校の先生方、塾や保育分野、社会教育分野、フリースクール運営者、教育学を学ぶ大学生など、子どもに関わる多種多様な参加者が集い、立場や肩書をぬいで、一人の人間として語り合いました。

 私は主催側で関わっていますが、分野は違えど子どもたちを真ん中に大人がつながっていく様は尊く、これから何かが変わっていくワクワクを感じています。

 今後も各地で「カラーケーション~ぐんま教育ワールドカフェ~」を開催します。

 いずれは教育関係者だけでなく、全ての大人へ。

 どのような立場や肩書であっても、子どもたちが命を輝かせ、幸せに生きていってほしいという願いは同じ。

 ともに語り合いましょう。



フリースクール「まなビバ!シリウス」代表 安楽岡優子 館林市仲町

 【略歴】小中学校の教員を11年間務め、アフリカ・タンザニアでのボランティアや東北で復興支援教員を経験。2018年4月にシリウスを立ち上げた。熊本市出身。

2019/10/19掲載

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