かっこいい社会 みんなが輝けるように
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 5年前ダウン症があるわが子に出会うまで、全くと言っていいほど障がいがある方たちに接する機会がありませんでした。わが子の存在が私の役目に大きな意義を与えてくれました。

 ずっと身を置いてきた地域メディアの仕事。それ自体がコンテンツを持っているわけでなく、目的でもありません。私たちは、人と人、社会をつないでいき、初めて存在感を発揮できます。地域メディアでずっと仕事をしてきた私に、障がいがある方たちと社会をつなぐ役割を与えられたと感じています。自己中心的ではなく利他的でありたい。情けは人のためならず。日ごろの行いは必ず自分に返ってくる。昔から言い継がれてきた言葉には鋭い本質があります。

 先人から学びつつもこれまでのやり方を検証し、修正して常に更新していきたいと思っています。地域を変えたいのなら皆が安心して本音で話し合える環境が必要です。若き環境活動家、グレタ・トゥンベリさんの言葉や、先日の台風19号で気付いた方もいるのではないでしょうか。私たちにはあまり時間がありません。地域を変革するには、効率的にかつ丁寧に進めていく必要がありそうです。

 地域のリソースを全て地域資源と捉えてヒト・モノ・コトの地産地消を進めていくことで、その土地ならではの魅力あふれる物語が生まれます。常に修正更新しながら、誇りを持って生きていけるようにするためには自分の大切な人に接するように、地域社会と接することが必要だと思います。

 ビジネスのみならずイノベーションはキーワードになっています。技術革新だけではなく、イノベーションとは新結合という意味があり、私たちは後者の意味で捉えています。

 何かが生まれやすい新しいつながりを、理論を理解し、分かった上で作れたら、再現ができるだけでなく何でも応用できそうです。そんなことを目指すジョブラボぐんまでは、年明け1月14日、前橋市内でイノベーションの作り方について学び、考えるシンポジウムを予定しています。

 地域活性化のための理論、地域コミュニティブランド提唱者の星合隆成崇城大教授(工学博士)を招き、前半は基調講演。後半は講演をふまえたワークショップを行います。一方的なインプットだけに終わらせず、アウトプットの時間を用意して、参加した皆さんに当事者体験をしていただこうと思っています。

 私はこれからもオープンでフラットなコミュニティー作りと、障がい者でも特別な才能がなくたって、かっこいい生き方を選択でき、健常者と等しくチャンスある地域、みんなが活躍できる地域を目指して突き進んでいきたいと思います。



一般社団法人「ジョブラボぐんま」代表理事・FM桐生アナウンサー 宮坂あつこ みどり市笠懸町阿左美

 【略歴】ケーブルテレビリポーターを経て、2007年FM桐生入社。起業支援で地域活性化をしようと、17年にジョブラボぐんま設立。ダウン症児の母。東洋大卒。

2019/11/04掲載

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