学び続けること 次世代の生きる力育む
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 人生100年時代というワードを最近よく目にします。先進国では2007年生まれの2人に1人が100歳を超えると予測されています。

 働き方改革、ダイバーシティーを重視する企業、テクノロジーの進歩でなくなるかもしれない職業、シンギュラリティー。日々目まぐるしく変化していく環境の中で、将来に不安を抱えている人も少なくないと思います。その中でも、まだ職に就いていない子どもや若者は今の時代をどう見て、今後どのように生きていこうと考えているのか…。

 私は現在、高校の教員をしています。私たち教員や大人は子どもたちに対して、これからどのような指導や教育をしていけばいいのでしょうか。大学センター試験も21年から大学入学共通テストに変わり、今まで以上に思考力・判断力・表現力が重視されます。時代が急激に変化していく「答えのない時代」と言われる現代、子どもたちがこれからを生きていく力を身につけられる教育が必要ではないかと思っています。

 テクノロジーの発展によって変化していくものがある中でも変わらないもの、人にしかできないものもあります。その一つは考えることです。

 これから、今までの常識では追いつかないようなことが起こるかもしれません。変化に対応できる教育をすることはもちろん、変化を起こすことができる教育をしていくことが、これからの時代を生きていく子どもや若者に必要なのではないでしょうか。

 教育をする上で経験や持論も大切です。教育に関しては時代や環境が変わっても変わらないものもあります。しかし、それに固執しすぎて古い考えや思い込みを押し付けたり、分からないことがある子どもに対して大人や教員という立場を利用して強制したりすることは、子どもたちの成長や主体的に考える力を押さえつけてしまう場合もあると思います。

 私は今、教員をしながら3度目の大学生をしています。1度目は高校卒業後に進学した大学。2度目は教員免許取得のために社会人をしながらの大学。3度目は今年入学をした経営の大学。今の大学では、経営はもちろん、リーダーシップやマネジメント、語学やコミュニケーションまで幅広く学んでいます。

 子どもたちを指導や教育をしていく上で、自身のアップデートは必須です。大人の学び直しとしてリカレント教育も進んでいます。新しいチャレンジをできること、今までと違うチャレンジをしても良いということを大人が示してロールモデルになりましょう。私たち大人が学び続けることは、子どもたちが主体的に考え、リーダーシップを発揮してこれからの時代を生きていく手助けになるはずです。より良い成長の手助けをすることが、われわれの使命ではないでしょうか。



桐生第一高教諭、同ラグビー部監督 霜村誠一 桐生市菱町

 【略歴】ラグビーの三洋電機(現パナソニック)でバックスとして活躍。主将を4季務め日本選手権3連覇に貢献。日本代表(6キャップ)。農大二高―関東学院大卒。

2019/11/27掲載

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