いのちの語り部として 親子に「愛着の絆」を
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 核家族化・少子化が進む一方で育児を支える社会的なつながりが減り、育児に対する悩みや不安を抱え孤立する親が増えているのではないかと感じています。もっと、地域と結びつきながら、ともに育みあう社会を作っていきたいという思いで、2014年に「子育てネットワークゆるいく」を立ち上げました。

 子育て中の人が「ひとりじゃない!」と感じ、今しかないこの時を無理せず楽しく「ゆる~っと育児」ができるよう子育て支援活動を展開しています。

 ママたちの居場所づくりとして子育てサロンを開催し、みんなの笑顔が一番をスローガンに「赤ちゃんがいく!」という事業も進めています。

 本年度は、まえばし市民提案型パートナーシップ事業「赤ちゃんから学ぼう!~いのちの大切さ~事業」で、前橋市内の中学校に赤ちゃんとともに出向き、「赤ちゃんふれあい体験」「妊婦疑似体験」「いのちの話」を中学生にお届けしています。

 私は、2男1女を育て、両親を見送った一介の主婦です。そんな私が、なぜこのようなことを考え、今の事業を進めるに至ったかというと、次のような経験からでした。

 子どもが3人いると、PTAや子ども育成会の役員も随分させていただきました。そんな中で「私って子どもが大好きなんだな」とあらためて思い、教師という道を選ばなかった自分を悔いました。

 また、マタニティーヨガ指導を23年間続け、これから親になっていく方たちを支援する中で「私っていのちの誕生を応援していくことが大好きなんだな」とあらためて思い、助産師という道を選ばなかった自分を悔いました。

 そんなある日、いのちの誕生や子どもたちの未来を支える活動に出合いました。「教師でも助産師でもない自分にできることはまさにこれだ! 今の自分にできることを悔いのないようやっていきたい!」という思いから「いのちの大切さを伝えるいのちの語り部」の道を歩み始めました。

 一方で、前橋市内の中学校で不登校の生徒さんと関わるオープンドアサポーターという仕事もさせていただきました。生徒さんから「どうせ自分なんて」という言葉をよく耳にしました。この低い自己肯定感を乗り越える方法は何なんだろうと考え、たどりついた答えは「親と子の愛着の絆づくり」でした。

 親となった人が、この子の誕生は素晴らしかったと思うことができ、生まれてきた自分・いのちを生みつないだ自分に自信が持てるようになれば、子どもたちも自分が生まれてきたことがうれしくなると思ったのです。

 そんな経緯で、人と人とのつながり・いのちのつながりを大切にしていきたいという思いを、多くの人と共有していくことを望んでいます。



子育てネットワークゆるいく代表 井上昭子 前橋市岩神町

 【略歴】マタニティーヨガ指導、産後教育講師、幼児教育アドバイザー。「子育てネットワークゆるいく」を立ち上げ、子育て支援活動に尽力する。武蔵大人文学部卒。

2017/12/02掲載

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