四万に残る伝説 「摩耶姫」に会いに来て
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 四万温泉に残る摩耶姫伝説とは、子宝と縁結びの伝説です。

 ―昔、四万川下の「五社天狗(てんぐ)」に暮らす、子宝に恵まれない夫婦が、天狗様のお告げを受けて、四万の湯に入り、薬師様(現在の日向見薬師堂)にお参りすると、玉のように美しい女の子が生まれました。仏様にあやかり「摩耶」と名付け、その子はすくすくと大きくなりました。

 ある日、摩耶姫が近くのお不動様にお参りに行くと、不思議な老婆に「四万の日向見の奥にある滝に行ってごらん、きっといいことがあるよ」と教えられました。その滝の帰り道、立派な殿方とめぐりあい、ひかれあって将来を契る仲となり、幸せな家庭をつくりました―。

 こういうお話です。めぐりあいのきっかけとなった滝は、美しい姫の名をとり「摩耶の滝」と名付けられました。お不動様は「摩耶不動」として日向見薬師堂の近くにまつられています。

 2月15日から3月15日まで、毎年恒例の「摩耶姫祭り」を開催します。旅館や商店などは、伝統のおひな飾りや手作りのつるしびなでお客さまをお迎えします。

 メイン会場のステーション四万では摩耶姫伝説を元にキャラクター化した「摩耶姫ちゃん」「不動君」「くらっぽ」「しまっぽ」(キャラクターデザイン=あぼしまこ)などの顔出し看板や塗り絵、ひな人形、縁結びの摩耶姫神社など、摩耶姫ちゃん特設ブースを設置しています。

 摩耶姫ちゃんキャラクターが誕生した2014年3月にはネットニュースでも話題になり、既に不動君という彼氏がいることから、残念がる方もいたほどの人気でした。

 当時はゆるキャラブームだったので(ぐんまちゃんもこの年にゆるキャラグランプリで1位を獲得)、「なぜ、ゆるキャラでないのか」というメディアからの質問もありましたが、レトロな温泉街の魅力が伝わるように、また2次展開を視野に入れて細かな部分まで書き込める「萌(も)えキャラ」をあえて起用しました。

 現在はクッキーにサイダー、ストラップなどの商品を展開しています。

 2月16日、3月1日、同15日の日曜日は、女将さんがお客さまをおもてなしするイベント「摩耶姫ちゃん会」も開催します(午前10~12時)。摩耶姫伝説の紙芝居、射的体験、お面づくり、豆ひなづくり体験などお子さまでも楽しめるコンテンツが満載です。

 また、摩耶姫商品開発に携わっていただいている「チーム・よかボット」による、ぬいぐるみ型ロボットの自動音声案内や、しまっぽくらっぽのストラップ作成のワークショップを予定しています。

 摩耶姫伝説の残る四万温泉で、おひなさまを見ながら女子旅は、いかがでしょうか。



四万温泉協会事務局長 宮﨑博行 中之条町四万

 【略歴】広報を担当し、女子旅やヘルスツーリズムの企画を手掛けた。四万温泉がロケ地の映画「まく子」の撮影に協力。2019年4月から事務局長。駿河台大卒。

2020/02/15掲載

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