地域の宝 高崎市中里町秋間の力を結集したい
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 皆さんは自分の住んでいる場所に日頃からどう関わっていますか? 回覧板や隣保班などがある地域も多いので、近所付き合いがあったとしても、住んでいる地域にいざ、深く関わろうと決めてみても、意外と難しいように思います。しかし、安中市の秋間梅林で農業を始めてから、地域の人々が活動する力の大きさを日々、感じるようになりました。

 秋間梅林では梅農家の1年間を学ぶ「梅の学校」や、梅園を管理する「梅園オーナー」という活動を行っており、それらの参加者が体験を終えた後でも秋間梅林に関わりを持ってくださるというアクションが起きています(今年はお休みをしています)。

 梅もぎのシーズンになると梅もぎボランティアを自主的に募り、大勢で顔を見せてくれる方がいます。実際に今年は3農家の所で梅もぎを行い、その梅もぎボランティアの輪は毎年広がりをみせ、秋間梅林を知っていただくきっかけにもつながっています。他の方々も休みの日にはわざわざ秋間梅林まで足を運んでくださり、梅もぎをしたり、選果を手伝ってくれたりと本当に大助かりでした。

 最初は思ってもみなかったのですが、梅が実る頃には梅の実の収穫を気にかけてくれ、草が伸びる頃、枝が伸びる頃にも声をかけてくれます。

 あのおばあちゃんは元気だろうか? 今日もやきもちを焼いているのだろうか? 剪定(せんてい)を教えてくれた名人は元気だろうか? ボランティアの方々が口にします。心に留めておいてくれている―。そんな皆さんの心遣いが本当にうれしくて、ああ、ここにいて良かった、梅の学校や梅園オーナーをやっていて良かったとつくづく感じる毎日です。

 秋間梅林の梅を使って地域を元気にしたいという方々が行う個々の取り組みもどんどん増えてきました。梅のジュースを作り、地域を、世界を変えていこうという子どもたちのビッグプロジェクトも始まりました。秋間梅林で早朝ヨガをして秋間で作られたお米と梅干しの朝ごはんを食べるという試みや、みそを仕込むワークショップもあります。草刈りや福寿草の植栽をしてくれた方々もいます。そうした取り組みを知るたびに、私たちも頑張らないといけないなと背中を押されます。

 自分にできることを実践している地域のパワーは偉大です。だからこそ、それらの活動に気付き、一つ一つがくっついて大きなパワーにすることができるかどうかが大切なのだと思います。地域の宝を大切にする方法は一つではなく、私たちが地域のファンをつくる努力を行い、そのファンの方々がそのボールを受け取ってまた投げ返してくれる。地域の方々といいキャッチボールができる関係を今後も続けていけたらと思っています。



秋間梅林観光協会会員 福田青葉 高崎市中里町

 【略歴】ふくだ・あおば 安中総合学園高の実習教員を経て、2018年から現職。農作業に励みながら、営業担当として秋間梅林の魅力を発信する。高崎市出身。東京農業大卒。

 2020/08/5掲載

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