ロールモデル 自分とかけ合わせよう
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 皆さんは何かを始めるときや何かを学ぶとき、今まで行ったことのない場所へ行くときなど、どのように情報を取り入れて行動に移していますか? 今の時代、スマホやPC、メディアなどから、すぐに多くの情報を簡単に手にすることができると思います。

 例えば、初めて行く飲食店や観光地は、ネットで検索すればたくさんの情報を得ることができて、「失敗したな…」ということは減ってきていると思います。何かを学びたいと思ったら、最近ではオンラインでの学習やサロンも多く、誰でもいつでも、自分に必要な情報やスキルを得ることができます。

 皆さんはどのようにして同じような内容で情報が多い中、自分に合ったものを選択していますか? 価格や費用、口コミなどを参考に選ぶこともあると思います。これらは、誰かが体験をした結果の情報ですが、情報がない「ゼロ」から、どんな過程を経て行動に移していますか?

 最近、「ゼロイチ」というワードをよく聞きます。ゼロからイチを創り出すという意味ですが、これはなかなか難しいことで、今までないものを新たに創り出すというのは大変なエネルギーを必要とします。では、新たなものはどうやって生まれてくるのか。ヒラメキもあるでしょう。しかし、そこから形にしていくのは難しい作業かもしれません。

 成長や進歩をしていくためには新たなチャレンジをし、変化を起こしたり、ないもの創り出したりしていくことが必要になってきます。しかし、すぐに新しいアイデアが出てくるわけでもありません。

 そこで、私が意識していることは、ロールモデルの人物を参考に考えたり、まねをしたりすることです。ロールモデルとは、自分にとって具体的な行動や考え方の模範となる人物のことで、人は誰でも無意識のうちに「あの人のようになりたい」というロールモデルを選び、その影響を受けていると言われています。

 自分だけの考えでは出てこない発想も、自分の考え方とロールモデルの人物の考え方や行動を「かけ合わせる」ことにより、新たな発想が出てくることがあります。ゼロからオリジナルを創るより、誰かが経験したことや考え方を組み合わせて、今までないものを創る方が時間はかからないかもしれません。

 そのために、身近な人でも著名人でも自分に合ったロールモデルを見つけませんか。新たな可能性を切り開いていくためのお手本を探すのです。何をどうやって選択したらいいか分からないとき、オリジナルを創りたいと考えたとき、すぐ手に入る情報からだけではなく、自分がまねをしたいと思える人物から学び、自分の考えと「かけ合わせる」ことによって、新たな発想からオリジナルを構築していくのはいかがですか。



桐生第一高教諭、同ラグビー部監督 霜村誠一 桐生市菱町

 【略歴】ラグビーの三洋電機(現パナソニック)でバックスとして活躍。主将を4季務め日本選手権3連覇に貢献。日本代表(6キャップ)。農大二高―関東学院大卒。

2020/08/24掲載

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