丁寧に暮らす 豊かさもたらすヒント
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 今、日常の当たり前がガラリと変わったこともあって、毎日頑張っているのに、いろいろなことが何だかうまくいかなかったり…。真面目で頑張り屋さんな人こそ、きっとこんなふうに落ち込んでしまうのではないでしょうか。

 でも、もしかしたらそれは、ある一つのことを見直すだけで大きく変化するかもしれません。それは、日々の「所作」です。例えば、一つ一つの動作をゆったり丁寧に行うことで、不思議と気持ちが落ち着いて、生き方にまで良い影響を与えてくれます。

 昨年亡くなった母から生前いつも言われていた「ほら、ちゃんと落ち着いて行動しなさい」「一つ一つ、丁寧に」というフレーズがとても大事なことだったんだと改めて感じるようになりました。母のその言葉と向き合ってみようと思い、せっかちな私が「丁寧に暮らす」生活を始めました。

 こころを豊かに、丁寧に暮らすスタイルは、ちょっとした心掛けや行動の変化から始められます。身のまわりの「もの」を少なくし、不要な「こと」をなくします。そうすることで「こころ」もおのずと丁寧に、そして豊かになります。

 丁寧に暮らす第一歩は、「もの」を減らすことです。私たちは多くの「もの」に囲まれて暮らしていますが、本当に必要なものは案外数えるほどかもしれません。今の自分の暮らしに必要なものだけを残すのです。ものを買うということは、そのお金を得るために働いた「時間」で買うということです。そう考えると、衝動買いや買いだめが賢明ではないことに気づきます。お金を使わずに、幸せを感じる方法はたくさんありますし、それを見つけるのも楽しいものです。

 物質的な「もの」と同様に、私たちは多くの「こと」に囲まれています。そのすべてを抱え込むことは無理ですし、ましてや完璧にこなすことも不可能です。優先順位をつけ、さほど重要ではないことは、多少目をつぶることも必要です。

 「もの」を減らしたり、「こと」をなくしたりしても、「こころ」が貧しくなることはありません。ものや家事など、暮らしのあれこれを丁寧にしていくと、時間や空間に「余白」が生まれて、毎日が豊かに輝き始めます。もし、今あなたが自分で持ちきれないほどのものや事柄からのプレッシャーを感じているなら、少しだけ暮らしを「丁寧に」するタイミングなのかもしれません。

 軽やかに、丁寧に、一つ一つのことに集中できるので、その分自由になります。自然体で無意識のうちに良い選択ができます。丁寧に暮らす基準は人それぞれです。何もかも減らせば減らすほど豊かになれるとはかぎりませんが、ぜひ自分や家族の本当に必要なものを見極めながらトライしてみてください。



グローリーハイグレイス社長 相京恵 高崎市白銀町

 【略歴】2004年に同社を設立。高崎市でレストランや英語による学童保育、インバウンド事業を運営する。外国人スタッフの雇用にも積極的に取り組む。同市出身。

2020/10/13掲載

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