邑楽ユナイテッドFC より多くの仲間とJへ
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 邑楽ユナイテッドFCは将来的なJリーグへの参入を目指して2019年2月に立ち上げたサッカークラブです。サッカークラブの興行を通じて邑楽・東毛地域の活性化に寄与したい、そんな勝手な思いで立ち上げ、私たちクラブに関わる人間の目標となっています。「Jリーグへの参入」はそのための必要条件と位置づけています。

 地域におけるプロスポーツがどうして地域の活性化に結びつくのか―。スポーツ興行がもたらす経済効果、新たな娯楽がもたらす感動や話題性などいろいろな見方があると思います。

 多くの人がスタジアムに集まり、地元チームの勝利を願って一生懸命応援するといった非日常体験を通し、普段の生活ではあまり意識することのない地域住民としての一体感・郷土愛につながるようなある種の連帯感を育むことが、地域の活性化につながると私たちは考えています。

 現在クラブが所属しているカテゴリーはJ1から数えて8部相当、県社会人2部リーグです。スポーツと地域活性化の結びつきを「経済効果」や「新たな娯楽」と位置づけると、私たちにとっては途端に現実味のない、手触り感のない目標になってしまいます。

 しかし、多くの方が体験してきたであろう、スポーツを通じた「連帯感の醸成」であれば、現在の私たちにもできることがあると考えています。あるいは、私たちが事業を展開していく上でよりどころとなる本質と言っても良いかもしれません。

 スポーツビジネスという、いささか手あかのついた感のある言葉を目にする機会が増えました。私たちの活動が、規模はさておき、そのようにカテゴライズされ、キャッチーな印象で受け取られることも増えてきました。だからこそ、邑楽ユナイテッドFCとしての立脚点を大切にしたい、そんな思いがより強くなっています。

 「クラブが事業を展開し収益を上げ、チームを強化する。チームの強化がファン・サポーターを喜ばせ、さらに事業が大きく展開していく」

 乱暴にまとめればそのように表現されるスポーツビジネス(プロスポーツクラブのビジネス)の現場は、実際のところ、人間くさく地味で、清濁併せのんで前に進めていくことも多く、普通の仕事となんら変わりありません。私たちが大切にしたい連帯感の醸成とは、結局のところそうした営みから生まれるものだとも思います。

 目標をじっと見据えながらも、立ち位置を見失わず、自分たちらしく一歩一歩前に進んでいきます。その過程で、たくさんの人たちとつながり、仲間となり、より大きな私たちでJリーグに乗り込んでいけるよう、これからも活動していきます。



邑楽ユナイテッドFC社長 中村和也 邑楽町中野

 【略歴】サッカーJ1ベガルタ仙台での営業の経験を生かして2019年2月、邑楽町に社会人サッカークラブを設立。29年のJ3参入を目指す。館林高―明治大卒。

2021/01/09掲載

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