箱根駅伝総合2位 王座奪還へ一丸で闘う
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 年が明けて早くも1カ月を過ぎました。今年もよろしくお願いいたします。

 1月3日に第94回箱根駅伝を終えました。

 4年ぶりの箱根駅伝王座奪還はなりませんでしたが、出雲駅伝、全日本大学駅伝の5位から巻き返して4年ぶり総合第2位に入り、史上6校目の10年連続3位以内を達成しました。

 20キロを超える区間を、1キロ3分を切って入り、ペースを維持するスピード化が進んだ近年の箱根駅伝で、10年
連続3位以内の結果は平成では東洋大学が初めてです。

 これも現部員はもちろんですが、部のカラーである鉄紺の伝統を守りながらも、新たに伝統を作ってきた陸上部OBの選手とマネジャー全員の力があってこそです。

 今大会は16人エントリーのうち1、2年生だけで12人をエントリーする若い陣容を組みました。特に往路は5人中に1年生3人を含めたメンバーで4年ぶりの往路優勝を達成しました。

 群馬県出身の1区西山和弥(農大二高卒)の区間賞から1度も先頭を譲らず芦ノ湖まで独走したことで、新しい東洋、強い東洋が箱根に戻ってきたという声が聞かれました。

 本年度の前半シーズンのチームは選手層がこれまでと比較して最も薄く、絶対的な走力を持つエースも不在の状態でした。近年の箱根駅伝は、優勝経験校でも10位までに与えられるシード権を失い、予選会にまわることもおおいにあります。常に上位で闘うためには、選手たちが日々成長を遂げ、厚い選手層が必要になります。夏休みを利用した合宿を終えると、秋には若い力が台頭してきました。

 箱根駅伝は12月10日にチームエントリー、29日に区間エントリーがあります。基準となる練習やレースを部員に説明してメンバー選考は行います。かつて、私も学生時代に1年生から3年生時に箱根駅伝を走りましたが、4年時はメンバーから外れました。外れた選手は献身的なサポートを行い、選ばれた選手は外れた選手の分まで最後まで自分の責任を果たすのです。

 最後まで諦めずに気迫のこもった東洋大学らしい攻めの走りができたことが、今回の結果に結び付きました。一方でメンバーの活躍の陰に支えてくれた人たちの存在を忘れてはなりません。

 結果としてはレース前の予想よりも目標を達成し、選手たちをおおいにたたえたいと思います。一方で選手たちの口からは総合優勝を逃し悔しいという声が自然とでてきました。今回の経験者9人以外の新戦力と厚い選手層の構築、王座奪還を目指すための戦略、そして闘うチームスピリッツを部員と一緒に作っていきたいと思います。



東洋大陸上部男子長距離部門監督 酒井俊幸 埼玉県川越市

 【略歴】東洋大からコニカミノルタに進み、全日本実業団駅伝3連覇。学法石川高(福島県)教諭を経て、2009年東洋大監督就任。箱根駅伝3度優勝。福島県出身。

2018/02/10掲載

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