藤岡オープンガーデン 熱意がまちの魅力創造
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 一昨年暮れ、バラの花を主体に素晴らしい庭づくりをしているご夫妻や、花の季節に自宅の庭を開放している人たちが、藤岡市で初めてオープンガーデンのネットワークづくりを始めました。小さな庭ですが、自宅でバラの花を楽しんでいるわが家にも、仲間に入るようお話がありました。

 県内外でも前橋敷島・玉村・榛東・深谷等各地でオープンガーデンを実施しており、長野県の小布施では観光地としての価値も上げています。

 こうした試みは、行政がお金をかけて観光関連施設の整備をしなくても、市民の熱意だけで市外から多くの人を呼び込めます。花が人を集め、楽しませることは、魅力あるまちづくりや観光資源の要素になります。藤岡市職員時、「ふるさと創生事業」として、ふじの咲く丘公園整備に関わり実感しました。

 しかし、なによりも楽しみなのは、新たな花友達との交流です。今までもバラの花を通じて知人がいましたが、最初の声掛け段階で参加を検討した20人ほどへと知り合いの輪が広がりました。藤岡市内でこんなに多くの人が庭づくりを楽しみ、開放しても良いと考えているとは思いもよりませんでした。

 記念すべき昨年の1回目は、15庭の公開でした。休日には代表の会社の事務所に集まり会議を重ねました。初めてオープンガーデンを実施するには、統一ガーデンプレートの作成や、日時・ルール・地図を表示したパンフレットの印刷などが必要となります。予算的な課題も見えてきました。藤岡市観光協会に相談し、補助金も付きました。会長ご夫妻が寝食を犠牲にして制作にあたった写真入りのパンフレットが完成した時は皆感動したものです。

 実施が近づき、ガーデニング作業にも力が入ります。公開日の早い会員は5月連休からです。一斉公開当日の土日は天気にも恵まれ、市内外から大勢のガーデニングファンの方々にお越しいただき、期間中の延べ人数で約2700人を数えました。

 今、藤岡市の中央通り商店街では電線の地中化工事が進行しており、数年先には電線のないすっきりとした街並みに生まれ変わると思います。

 商店街に人の流れとにぎわいをつくる方法として、歩道の一部や店舗に季節の花々を植え、オープンガーデンとも連携して来客者を迎える環境整備をしてみてはいかがでしょう。鬼石地区には日本庭園も多く、市内各地には季節の花々が咲きます。これらを巡れるような新たなオープンガーデンのグループができたら、藤岡市全体の魅力となるのではないでしょうか。

 今年も5月19、20日の2日間、各ガーデンの一斉公開を実施します。ぜひとも藤岡にお越しいただき、会員の丹精した庭を巡っていただけたらと思います。



藤岡商工会議所参事兼会遊亭亭主 田口宣雄 藤岡市中栗須

 【略歴】藤岡市役所でみかぼみらい館の設立に携わり、鬼石支所長などを務めた後、2013年から現職。入庁前に広告関係の仕事やカメラマンも経験。藤岡高卒。

2018/05/14掲載

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