たまむら食の探検隊 肌で知る消費者ニーズ
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 私は「たまむら食の探検隊」に所属しています。この探検隊は玉村町の住民活動サポートセンター「パル」(住民やNPOによるまちづくり活動を支援する)に事務局を置き活動しています。玉村町で栽培された野菜の収穫体験を通して農業の楽しさや苦労を消費者に理解していただくことのほか、収穫した野菜を使用した料理を食べて野菜本来のおいしさを知ってもらうことが目的です。

 私は玉村町経営改革町民会議12人のメンバーに選ばれました。町長や会のメンバーと共に玉村町をより良い街にするための会議の中で提案したことをきっかけにこの探検隊を立ち上げました。

 玉村町は群馬県南部に位置し、一年を通してさまざまな野菜を栽培することができる、農業をするのにとても恵まれた地域です。畑では真冬でもビニールハウスなどを利用することによりさまざまな野菜を栽培し収穫をすることもでき、田んぼでは米と麦の二毛作ができます。

 この作型ができる場所は日本全国を見てもまれだと聞いています。しかし玉村町で生まれ育った私はこの環境の素晴らしさを知りませんでした。農業を始めてから、さまざまな農家の人たちに会い話をし、旅行で出掛けた先で行われている農業を肌で感じる中で初めて知ることができました。

 探検隊のイベントが5月末、田の麦が色づく頃に行われた数年前のことです。参加者から、「この時季に田んぼが黄金色になるのを初めて見ました」と言われました。そこで玉村町で行われている米と麦の二毛作の話をした時にとても興味深く聞いていただいたことを覚えています。

 玉村町で新たに栽培が始まった水ナスの収穫体験の時には、取りたての水ナスを生で参加者に試食してもらい、そのおいしさを知っていただきました。さらにメンバーの栄養士の下、調理された水ナスの料理を提供し、喜んでいただくこともできました。

 現在「隊長」は知識と経験豊富な専業農家の先輩が就き、新たにメンバーも増えました。毎回会議の中では楽しいアイデアが次々と出て、話が尽きません。ただ今進行中のイベントはジャガイモの収穫体験です。4月の種まきから始まり、5月の土寄せ、芽かき、7月に収穫を迎えるイベントです。年末には冬野菜の収穫体験とその野菜を使用した調理教室を予定しています。

 私は探検隊のイベントに参加することにより、直接消費者と触れ合う中で今の消費者が野菜に何を求めているのかを知る機会を得ました。自分が栽培していない野菜の栽培方法や調理なども学べ、とても良い経験になっています。これからもメンバーと共にこの探検隊の活動が地域に役立つように努めていきたいと思います。



野菜栽培農家 町田睦美 玉村町南玉

 【略歴】衣料品メーカーの高崎、前橋、軽井沢の店舗に計8年勤務後、就農。キュウリを中心に栽培。「玉村漬物部」や「たまむら食の探検隊」を立ち上げる。帝京大卒。

2018/06/26掲載

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