学習支援と地域共生 支援の輪広げ皆で育む

 私たちの学習塾HOPEの支援活動は、早くも7年目になりました。高崎経済大の道路向かいで産声を上げた学習教室は、少しずつ増加し、本年6月現在で、高崎市内に5カ所、玉村町に1カ所、藤岡市内に2カ所、甘楽町に1カ所、安中市内に2カ所の合計11カ所になりました。

 当初から、私たちの活動目標は、経済的に課題を抱える家庭の子どもたちへの無料学習支援と健全育成でした。新しく教室を追加するごとに、各地域の事情や支援方法等で異なる事情や課題が少なからず発生しました。現在でも、塾生の事情に応じた支援方法やボランティア講師不足、子どもたちへの食育や通学先の学校生活、運営費問題、地域や行政の違いへの対応などの課題は解決努力中です。

 しかしながら、私たちの活動目標も少しずつではありますが、実現に近づいていることが実感できるようになりました。思えば、今日に至るまでに、私たちの活動は、官民問わず、多くの活動グループや関係者から心温まる物心両面からの支援を受けてきました。とりわけ、食育の面からは、フードバンク、子ども食堂の関係者からご支援をいただき、学習指導のみならず食育や居場所としての支援活動ができるようになりました。

 最近では、私たちが活動している各市町においても、子どもの健全育成にとって、居場所づくりの必要性が理解され、行政の立場からさまざまな工夫や配慮がされています。大変心強く思います。

 さて、6月に厚生労働省より、「子ども食堂の活動に関する連携・協力の推進及び子ども食堂の運営上留意すべき事項の周知について」という通知が出されました。この中で、「子ども、高齢者、障害者など全ての人々が地域、暮らし、生きがいを共に創り、高め合うことができる地域共生社会の実現を目指し、地域における取組への支援を進めています」という説明がなされています。

 つまり、地域住民・福祉関係者・学校・教育委員会の協力を得つつ、子ども食堂の活動を含めて、母子家庭等対策、生活困窮者自立支援、介護予防や支援、障害者支援等々の総合的な観点からの支援が必要であることを、私たちは皆さまと共に改めて理解しなければなりません。

 私たちは、「子どもは地域の宝!」とのスローガンで支援活動に取り組んできました。子育ての方法の一つとして「早寝・早起き・朝ごはん・読書」とよく言われますが、子どもたちにはさまざまな角度からの支援が考えられます。

 学習支援活動とはいえ、子どもの居場所づくりとつながる点から、学習・食育・悩み相談等の支援が必要です。「地域共生社会」の実現への選択肢の一つとして、子どもへの支援活動に参加してみませんか。



NPO法人学習塾HOPE代表 高橋寛 高崎市上並榎町

 【略歴】県内公立高校で英語教諭を務める。2010年3月の退職後、ものつくり大学進学アドバイザーに就任。16年5月にNPOを設立し、現職。群馬大教育学部卒。

2018/07/26掲載

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