行政サービス 情報集め介護の一助に
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 埼玉県熊谷市で7月23日、国内最高気温が更新となり41.1度を記録しました。不必要な外出を控えエアコンや扇風機を使い、小まめな水分補給をお願いします。

 6月17日には、群馬県南部を震源とする震度5弱が観測されました。その日は日曜日でしたが、私はケアマネとして担当している一人暮らしご老人の家々に電話をかけ安否確認に奔走しておりました。全員の無事を確認できたところです。

 今回は、要介護状態となってもお一人で生活をされているご老人の方々に対するあまり知られていない介護サービスを紹介させていただきます。

 介護の世界では、一人で暮らす高齢者のことを独居高齢者と呼びます。独居に至った背景にはさまざまな事情があります。配偶者との死別や子どもの独立のほか、本人自ら子どもたちの世話にはなりたくないという判断をされている方もおります。仕事の都合で遠方に住んでおられる息子さま、娘さまからすれば、実家に親を一人で残し不安な生活をされている方々も多くいらっしゃると思います。

 介護サービスを利用するためには、お住まいの市町村が保険者となる介護保険サービスがあります。担当ケアマネジャーがご本人と検討し、ホームヘルパーやデイサービスの導入を決定しています。介護保険サービスには、利用料の7~9割をご本人に代わり保険者がサービス事業者に支払いをしてくれる金銭的メリットがあります(本人負担分の1~3割は保険者が所得状況などを勘案して決めます)。

 介護保険サービスを利用するためには、介護認定を受けなければなりません。介護認定はケアマネジャーが作成する認定調査票と主治医が作成する主治医意見書の書類をもとに市町村が判定します。中には非該当の決定が下る方々もおります。介護認定が下りなければ介護保険サービスを利用することはできません。

 しかし実は、介護サービスには介護保険サービスの他に各市町村独自に用意している行政サービスがあります。太田市では65歳以上の一人暮らし支援として、寝具丸洗い乾燥サービス、電磁調理器・火災警報器・自動消火器の給付、緊急通報装置の貸与などが準備されています(介護認定ではありませんが、こちらも審査はあるようです)。介護認定を受けるほどではなくても、このような行政サービスを息子さま、娘さまが主導し不安な生活をされておるご両親の安全な在宅環境を手配して差し上げてください。詳細はお住まいの市町村にご確認ください。

 行政サービスですので、市町村が1件1件電話をかけ「サービスを受けませんか」とはなりません。情報を得てかつ申請に動いた人が恩恵を受けられるのです。



介護事業「ホクセイ」社長 堀内元 太田市鳥山中町

 【略歴】介護の現場経験後、29歳で独立。にじいろ太田・こもれび太田を営む。介護福祉士、ケアマネジャー。北海道出身。早稲田大人間科学部健康福祉科学科在籍中。

2018/08/04掲載

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